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ロチェスター工科大学所属の Mark Lipina 氏率いるチーム (デベロッパー名称不明) によって、現在 "The Camera that Bleeds" というホラータイトルの開発が進められている。

本作は印象的なノワール調グラフィックノベルの視覚スタイルを備えた一人称視点のホラーゲーム。
プレイヤーはグレイという名の探偵となり、超自然的な力を持つカメラを使って一連の未解決事件を解き明かし、故郷の街に渦巻く陰謀の真相を探る。
ゲーム内のミッションでは、魔法のカメラに加え探偵の技能も駆使して一連の心霊スポット各々で起こった事を明らかにしていく。
ゴーストが過去の出来事を再現するところを写真に撮り、肉眼では見えない足跡を辿り、長い歴史の中で忘れ去られたメモや手紙を読み、そして非現実世界から現実へと重要なオブジェクトを引き出す。

本作ではタイトル通りカメラが重要な役割を担っているが、「零」 や "DreadOut" とは異なりレンズ越しに霊などの超自然的存在をリアルタイムで視認することはできず、あくまでもその場で現像された写真にのみ表示されるという点で大きく異なる。

ある部屋の中を撮影すると、現像された写真の中では撮影位置から少し離れたテーブルの上にメモ書きのようなものが赤色で表示される。
しかしメモは現実世界には存在しておらず、 「写真内でメモが置かれていた場所」 に寄ってそこをピンポイントで撮影すると現実世界にもこれが出現し、結果として手がかりを得ることができる。
また現存する特定のオブジェクトを撮影すると、写真には 「過去の状態におけるそれ」 が写し出される。
例えば診察台に置かれた薬の容器を撮影すると、現実とはまったく異なり見覚えのない棚の中に収められたそれが写真に写る。
そこで現実世界にてその棚を探し出して撮影すると、現実では空っぽだが写真の中ではしっかりと例の容器が収められて表示される。
そして同じ部屋には次の手がかりが…というように、ゲームの進行は点々と置かれた手がかりを辿っていくツクリのようだ。

写真に現れるゴーストは、彼らが過去に体験した出来事を親切にも再現してくれる。
ある場所を撮影すると、そこにはゴーストと部屋の鍵が赤色で表示される。
(映像内のゴーストは外観的にどう考えてもプレースホルダだが、最終的にはユニークなものになると思われる)
前述した方法でこの鍵を顕在化させて入手し、写真のゴーストの位置/視点に立って前方を撮影すると、彼の足跡が写る。
それを伝っていくとある部屋へと辿り着き、先ほどの鍵を使って中に入る。さらにその室内を撮影すると、彼ともうひとつ別のオブジェクト (新たな手掛かり) が赤色で表示される。
このように、動画無くして文字通り 「ゴーストの周辺で何が起こったのか(彼が何をしたのか)」 を順を追って視覚的に知ることができるわけだ。

ただしすべてのゴーストがプレイヤーの謎解きを間接的であれ支援してくれる友好的な存在というわけではなく、中には襲い掛かり殺そうとしてくるものもいる。
ここで厄介なのが、前述したとおり彼らの位置をリアルタイムで視認できないということ。
彼らは足音をはじめとする音を頼りに追跡してくるので、こういうときは音を出さずに身を潜める必要がある。


本作は元々、学校や仕事の息抜きとして週末に友人間で行っていたゲームジャムから始まったもの。
やがてプロジェクトはメンバーによってインタラクティブメディア/ゲームの専攻大学へと持ち込まれてそこでも開発が進行、最終的にはコースの単位獲得に至っている。
今春にはロチェスター工科大学が行っている学生へのデジタルメディアプロジェクト支援プログラムに応募して見事に承認され、フルタイムでゲーム制作に取り組むための助成金を得ている。
そして 8 月からは本格的なパブリッシャーへの売り込みを開始予定であり、最初はわずか 2 人だけのチームだったが今では 10 人規模にまで成長している。

ここ数年、個人的に注目しているも世間的にあまり知られていないタイトルが販売元を見つけて名を上げるのを多数目にしているので、パブリッシャーもインディータイトルに対して以前より目を光らせているのかもしれない。
本作も見た目/システムともにユニーク性に富んでおり興味を惹かれるタイトルなので、是非ともうまくいって欲しい。

プラットフォームは現時点では明言されていない。


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