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ZYSOFT 開発 "Pulang: Insanity" の無料デモおよびストーリートレーラーが公開された。
デモのダウンロードは Steam ストアページから。

本作はインドネシアの神話に関する文化を背景とした心理的ホラーゲーム。
実際に起こった話に触発されており、ゲーム内にはそこから引用した要素が詰め込まれている。
様々なスタイルをとる対話型のパズルを備えており、プレイヤーは他のいかなるホラーゲームとも異なる恐ろしい雰囲気を味わうことになる。

主人公はかつて貧乏で巨額の負債を抱えていたことのあるルディという男性。
彼は貧しい暮らしの後に 「プスギハン」 の儀式を経て裕福となったが、その幸せが長く続くことはなかった。
「プスギハン」 は何の仕事をせずともすぐさま富を得ることを可能にする儀式だが、40 日毎に膨大な量の犠牲を 「人間の魂」 をもって払わなければならない。
この儀式はサタン/ジンとの魔術的な契約を結びさえすれば 「成功」 と見なすことができ、そのあとはやがて山を築くまで莫大な金がどこからともなくもたらされる。
デモの中でも、ルディが住む屋敷内の所々に小さな札束の山を見つけることができる。

開発者らの主な目標は、ジャンプスケアとひどく騒々しいオーディオでいっぱいのホラーゲームではなく、レベル内に敵がいないときでさえゾッとする雰囲気を備えたホラーゲームを開発することだという。

特徴
  • インドネシアで起こった恐ろしい事実に強い影響を受けたユニークなストーリーライン
  • インドネシアの本物の環境を基に構築された世界
  • インドネシアのダークな文化に関する知識を高める解説が満載
  • あなたに最悪の悪夢をもたらさんとする非常に恐ろしいクリーチャーと真っ向から対峙する
  • 安全な場所は存在しない、なぜなら悪魔はあなたの中にいるのだから


このデモ版のクオリティは正直褒められたものではない。
グラフィックは時代遅れだし、敵はアニメーションが稚拙なうえ AI がオソマツなので簡単に壁や角に引っかかって身動きが取れなくなり、追われる場面であっても緊張感のかけらもない。
そして正式なリリースも近いためこれらの改善はあまり期待できない。

しかし舞台となる環境は、デモに登場する場所も、登場しないがトレーラーで見ることのできる場所も、文化の 「色」 が際立っており独自性が見られる。
敵もまた然りで、 人間の心臓を喰らうとされる赤子 Anak Sima や森の中で人を惑わす Kariyau といったインドネシアに伝わる都市伝説または神話的な存在も多数登場する。

このように、単にクオリティが低いからといって容易に切り捨てられない魅力的な部分も兼ね備えてはいる。
良質なホラーゲームを求める人に恐らく向かないが、ゲームを通して異文化に触れたい人にはお勧めできるかもしれない。
Steam ストアページにはインタフェースと字幕の日本語対応表記もあるため、前述した文化の解説についてきちんと理解することができるのもうれしい。機械訳でなければだが。

プラットフォームは Windows、2019 年 Q3 にリリース予定。